映画 "Jagten" ──── 最後に主人公を撃ったのは誰だったのか?

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まずは外見から

・右利きである。

・服は襟付きである。

・服はおなかから下に向かってへこんでいる。

→ この服は、例えばコートのような形状ではない。

・服の外郭に、「毛素材」の雰囲気を感じる。

→ この服はおそらく、例えばセーターのような、ニット素材でできている。

・右手中指が、(他の指と比較して)少し出っ張っている。

→ 指輪を装着している可能性がある。

・容姿の輪郭から、つば付き帽子の着用が疑われる。

 

次に行動から

・主人公から見て右手前にある木に着弾している

・尻もちをつき、チェックメイトがかかった主人公に向かって、2発目を撃たない

・逆光ながら、主人公と目が合っている

→ 殺意がない可能性が高い。殺意があるならば、尻もちをつき身動きの取れない主人公に2発目を撃ちこむはずである。したがって、一発目は「わざと」木に向けて発砲していると考えるべきである。主人公を殺さず、かつ真横の木を射止めるほどの能力があることから、初心者や素人ではなく、例えば猟友会に所属している熟達した猟手である。

そして、これは厳密には「殺人未遂事件」であり、被害者と目が合ってしまっているので通報・逮捕される可能性も十分に考えられる。逮捕が頭をよぎるならば2発目を発砲してもおかしくはないが、狙撃手は2発目を撃つ構えを見せただけで、実際には発砲しなかった。それは、「お前を殺すことなどいつでもできる」「死にたくなければこの村から出ていけ」というメッセージがあるとともに、主人公が「通報などしない」性格であることを知っていた、ということが考えられる。したがって、狙撃手は主人公の性格を知っている程度には近しい人物であろう。

大阪大学経済学研究科経済学専攻【大学院入試】

私事ですが、大阪大学経済学研究科経済学専攻の大学院入試を受験し、合格しました。

今回は、阪大経研院試の情報について記しています。

なお、僕が受験したのは経済学専攻で、経営学専攻でないため、経営学専攻の情報はわずかであることをご承知いただきたく思います。

なお、受験そのものの詳細については、以下の阪大経研のHPをご参照ください。

 

大阪大学経済学研究科 / 経済学部 入試情報

https://www.econ.osaka-u.ac.jp/admissions/g_notice.html

  • ①試験情報
  • ②試験当日の雰囲気
    • 2019年8月17日:筆記試験
    • 2019年8月31日:口述試験
  • ③阪大経研の院試勉強法
    • 必ず過去問を取り寄せる
    • ミクロ
    • マクロ
    • 英語
    • 研究計画書
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Piano Man (Billy Joel) 和訳

 

Piano ManBilly Joel によって1973年11月2日にリリースされた最初のシングルで、Billy Joel の代表曲として今なお高い人気を誇る楽曲です。本楽曲は日本でも浸透しており、最近では「消えた天才」(TBSテレビ) や、2019年3月29日放送の「アナザースカイ」(日本テレビ) *1で挿入曲として使用されています。

 

なお、本楽曲は2016年3月24日、歴史的に重要であるとの理由から、米議会図書館の「国立録音登録簿(National Recording Registry)」*2に永久保存されました。

 

曲は3/4拍子*3のリズムで

イントロ前:ジャズ風のソロピア

イントロ :ピアノ, ハーモニカ, ベース, ドラム

Aメロ   :ピアノ, ベース, ドラム

サビ   :ピアノ, ベース, ドラム, アコーディオン, マンドリン

の楽器が使用されています。

*1:中条あやみさんの卒業スペシャル回

*2:国立録音登録簿は毎年、「文化的、歴史的、美学的に大きな意義を持つ」と判断される25作品を選定し、後世のために最高品質のオリジナル音源を保存している。

*3:Waltz Time ともいう。

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The weight (The Band)

今回は、 The Band というバンドの曲、 The Weight を和訳します。

猿の惑星︰創世記』の劇中歌として有名です。発電の成否を確かめるためにガソリンスタンドに向かったシーンで、ラジオから流れていました。

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歌詞を素直に読むと意味不明であるため、この歌詞は何かを比喩、あるいは風刺していると考えられていますが、解釈についての明確なコンセンサスは存在しません。

 

1st

I pulled into Nazareth*1 and I was feelin' about half past dead

I just need some place where I can lay my head

ナザレの街に寄り着いたとき、俺は半分死にかけていた

どこか横になれる場所を探して

"Hey, mister, can you tell me where a man might find a bed?"
He just grinned and shook my hand, "no" was all he said*2

「すいません、どこか寝床のある場所を教えてくれませんか」と尋ねると

彼は笑って握手し、一言「やだね」と、そう言ったんだ

Take a load off, Fannie
Take a load for free
Take a load off, Fannie
And (and, and) you put the load right on me
(You put the load right on me)

そんなに背負うなよ、俺のファニー

おれがただで運んでやるよ 

そんなに背負うなよ、俺のファニー

その荷は俺に預けてくれればいいんだ

 

2nd

I picked up my bag, I went lookin' for a place to hide
When I saw Carmen and the Devil walkin' side by side

俺はバッグを拾い上げ, 隠れる場所を探しに行った

カルメンが悪魔と並んで歩くのを見て

I said, "Hey, Carmen, come on let's go downtown."
She said, "I gotta go but my friend can stick around."

 「なあカルメン、遊びに行こうぜ」と声をかけると

 彼女は「いいけど悪魔もついて来るかも」と、そう答えた

Take a load off, Fannie
Take a load for Free
Take a load off, Fannie
And (and, and) you put the load right on me
(You put the load right on me)

そんなに背負うなよ、俺のファニー

おれがただで運んでやるよ 

そんなに背負うなよ、俺のファニー

その荷は俺に預けてくれればいいんだ

 

 

3rd

Go down, Miss Moses, there's nothin' you can say
It's just old Luke and Luke's waitin' on the Judgment Day

失せろモーゼス、知ったような口を利くのはよせよ

そいつは旧友のルーク、最後の審判の日を待っているんだ

"Well, Luke, my friend, what about young Anna Lee?"
He said, "Do me a favor, son, won't you stay and keep Anna Lee company?"

「なぁルーク、アンナ・リーはどうするんだよ?」

彼は言うんだ、「なぁ頼む、アンナ・リーと添い遂げてくれるか?」

Take a load off, Fannie
Take a load for free
Take a load off, Fannie
And (and, and) you put the load right on me
(You put the load right on me)

そんなに背負うなよ、俺のファニー

おれがただで運んでやるよ

そんなに背負うなよ、俺のファニー

その荷は俺に預けてくれればいいんだ

 

 

4th

Crazy Chester followed me and he caught me in the fog
He said, "I will fix your rack if you take Jack, my dog."

イかれてるチェスターは俺を尾けてきて、とうとう霧の中で捕まっちまった

彼は言うんだ、「飼い犬のジャックを連れてってくれたら、お前の拷問解いてやるよ」

I said, "Wait a minute, Chester, you know I'm a peaceful man."
He said, "That's OK, boy, won't you feed him when you can?"

俺は答える「待てよチェスター、俺は平和主義者だ」

「それは良かった、餌はこまめにやってくれよな」

Yeah, take a load off, Fannie
Take a load for free
Take a load off, Fannie
And (and, and) you put the load right on me
(You put the load right on me)

そんなに背負うなよ、俺のファニー

おれがただで運んでやるよ

そんなに背負うなよ、俺のファニー

その荷は俺に預けてくれればいいんだ

 

5th

Catch a cannonball now to take me down the line
My bag is sinkin' low and I do believe it's time

特急列車に飛び乗って、帰ってる途中だ

バッグもへたれてきて、俺は確信するんだ
To get back to Miss Fannie, you know she's the only one

Who sent me here with her regards for everyone

今がファニーを連れ戻すべき時なんだってね


Take a load off, Annie
Take a load for free
Take a load off, Annie
And (and, and) you put the load right on me
(You put the load right on me)

そんなに背負うなよ、俺のファニー

おれがただで運んでやるよ

そんなに背負うなよ、俺のファニー

その荷は俺に預けてくれればいいんだ

*1:The Band のギタリストの Robbie Robertson によると, この歌詞はマーティン・ギター社が本社を置くペンシルベニア州ナザレスに基づいているが, 以降の歌詞の内容を見るに, 明らかにキリストの誕生地であるNazareth を指している。

*2:ここまでの4行の末尾に注目してみると、dead, head , bed, said で、脚韻という技法が用いられている。今回の例では、日本語で表現すると「ッド」が韻である

Let Me Live (QUEEN)

ボヘミアン・ラプソディ』が公開されて以降、QUEENの人気が再燃しました。今回は彼らの隠れ名曲、Let Me Live の背景を概観した後に、本楽曲の和訳を行っています。

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背景

アルバム Made in Heaven (1995)に収録され、翌年シングルカットが発売、イギリスではシングルチャート最高9位を記録しました。リードボーカル

1コーラス目:フレディ・マーキュリー

2コーラス目:ロジャー・テイラー

3コーラス目:ブライアン・メイ

がそれぞれ担当しており、QUEENの3名*1が1曲中で全員リードボーカルを務める唯一の作品です。

 

死後に発表された曲であり、タイトルや歌詞も死に直結するものであるため、「余命いくばくもないフレディ・マーキュリーが終末期に作成した」楽曲と思われがちですが、AIDS発症以前の1983年に、ロッド・スチュワートと共同で本楽曲のデモ・レコーディングを行っていたことが明らかになっています。

 

ロッド・スチュワートと共同制作した際のデモ音声, 7秒間のみ

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オリジナル・バージョンは Another little piece of my life というタイトルがつけられ、アルバム The Works (1984) に収録予定だったものの、アーマ・フランクリンの楽曲 Piece of My Heart (1968) に酷似したメロディーラインが含まれていた*2ために著作権問題が発生し、収録を見送ったと囁かれています。*3(以下で両楽曲の、似ているとされているメロディーラインを比較して頂きたく思います。)

 

 Piece of My Heart, 0:50~ のメロディーライン

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 Let Me Live オリジナルバージョン, 0:02~ のメロディーライン

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 和訳

1st

Why don't you take another little piece of my heart
Why don't you take it and break it
And tear it all apart

僕の心の欠片をもらっていってくれないか?
受け取って、壊して、木っ端微塵にしてほしいんだ

All I do is give
All you do is take

僕はいつもあげてばかりで
君はいつももらってばかり

Baby why don't you give me
A brand new start

なあ、僕の人生を白紙に戻してくれないかい?


So let me live (so let me live)
Let me live (leave me alone)

だから生きさせてくれ (生きさせてくれ)

まだ生きていたいんだ (僕に構わないでくれ)

Let me live, oh baby
And make a brand new start

生きさせてくれよ、なあ

そしてゼロからの再出発を果たすんだ

 

 

2nd

Why don't you take another little piece of my soul
Why don't you shape it and shake it 'til you're really in control

僕の魂の欠片をもらっていってくれないか?
本当に君のものになるまで、自分好みの形に変えてもいいし、好きなだけ揺さぶってくれればいい

All you do is take
And all I do is give

君はいつももらってばかりで
僕はいつもあげてばかりだ

All that I'm asking
Is a chance to live

僕はただただ、生きるチャンスが欲しいだけなのに

 

(So let me live) - so let me live

(Leave me alone) - let me live, let me live

Why don't you let me make a brand new start

(だから生きさせてくれ) まだ生きさせてくれ

(僕を放っておいてくれ) 生きさせてくれ、生きたいんだ

もう一度、ゼロからやり直しても構わないだろ?

 

 

And it's a long hard struggle
But you can always depend on me

長くて厳しい困難が待っているけど
君はいつだって僕を頼っていいんだよ

And if you're ever in trouble - hey
You know where I will be

君が苦難に直面したときは
必ず僕がいてあげるさ

 

3rd

Why don't you take another little piece of my life
Why don't you twist it, and turn it*4
And cut it like a knife

僕の人生の欠片を持っていってくれないか?
紆余曲折ってやつを経験させてやってくれたなら、あとはバラバラに切り刻んでくれていい

All you do is live
All I do is die

君には未来が待っているけど
僕を待つのはただただ「死」ばかり

Why can't we just be friends
Stop living a lie

もう嘘つきなんかやめにして、最後くらいは親友でいようぜ?

 

So let me live (so let me live)
Let me live (leave me alone)

だから生きさせてくれ (生きさせてくれ)
まだ生きていたいんだ (僕に構わないでくれ)

Please let me live (Why don't you live a little)
Oh yeah baby (Why don't you give a little love...?)

お願いだから生きさせてくれ (もう少し生きてみなよ)
Oh yeah baby (もう少し愛をおくれよ)

 

 

Let me live
Please let me live
Oh yeah baby, let me live
And make a brand new start ...........

 

 

 

ここで記載した情報は以下の情報源から入手しています。

Let Me Live (Wikipedia 日本版) 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B4 (アクセス日:2019年2月15日)

Let Me Live (Wikipedia 英語版) https://en.wikipedia.org/wiki/Let_Me_Live (アクセス日:2019年2月15日)

Let Me live (Wikipedia スペイン版) https://es.wikipedia.org/wiki/Let_Me_Live (アクセス日:2019年2月15日)

 

*1:ベースのジョン・ディーコンは本人曰く"音痴"なため、ボーカルを担当しない決まりになっている。

*2:オマージュであるという考え方もできる。

*3:メキシコ・オランダで発売された Made in Heaven の初版では Let Me Live のオリジナル・バージョンが収録されたレコード・CDが流通した。

*4:"twists and turns"という名詞句は「(川の)うねり, (物事の)紆余曲折」を意味する。 歌詞では twist, turn は動詞で用いられているが、 it が another little piece of my life の代名詞であることを考慮に入れ、上記のような訳を採用した。すなわち、「僕の人生の欠片を君に預けたい。もう死んでしまう僕の代わりに、この欠片たちに人生の紆余曲折を体験させてやってくれないか?」という意味合いである。