映画 "Jagten" ──── 最後に主人公を撃ったのは誰だったのか?
まずは外見から
・右利きである。
・服は襟付きである。
・服はおなかから下に向かってへこんでいる。
→ この服は、例えばコートのような形状ではない。
・服の外郭に、「毛素材」の雰囲気を感じる。
→ この服はおそらく、例えばセーターのような、ニット素材でできている。
・右手中指が、(他の指と比較して)少し出っ張っている。
→ 指輪を装着している可能性がある。
・容姿の輪郭から、つば付き帽子の着用が疑われる。
次に行動から
・主人公から見て右手前にある木に着弾している
・尻もちをつき、チェックメイトがかかった主人公に向かって、2発目を撃たない
・逆光ながら、主人公と目が合っている
→ 殺意がない可能性が高い。殺意があるならば、尻もちをつき身動きの取れない主人公に2発目を撃ちこむはずである。したがって、一発目は「わざと」木に向けて発砲していると考えるべきである。主人公を殺さず、かつ真横の木を射止めるほどの能力があることから、初心者や素人ではなく、例えば猟友会に所属している熟達した猟手である。
そして、これは厳密には「殺人未遂事件」であり、被害者と目が合ってしまっているので通報・逮捕される可能性も十分に考えられる。逮捕が頭をよぎるならば2発目を発砲してもおかしくはないが、狙撃手は2発目を撃つ構えを見せただけで、実際には発砲しなかった。それは、「お前を殺すことなどいつでもできる」「死にたくなければこの村から出ていけ」というメッセージがあるとともに、主人公が「通報などしない」性格であることを知っていた、ということが考えられる。したがって、狙撃手は主人公の性格を知っている程度には近しい人物であろう。